寝る子は育つ...か?
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2010年後期:名大工学部生物機能工学2年生「生体高分子構造論」
山根隆先生の定年を受け,今年度は私が引き継いだ.Branden & Tooze の「タンパク質の構造入門」(第2版)の第I部が私の分担.後半の第II部は鈴木淳臣先生に引き継がれる.
3月に山根先生が定年になられた時に,少なくとも教科書の図をスキャンした画像とかのスライドネタをもらおうと思ったら,山根先生は板書の授業をしておられたのでもらうことが出来なかった.これは後期の授業なので,もっと夏休みにスライドを準備しておく予定だったが,予想通りそんなことにはならず,毎週泥縄でスライドを作成することになった.(頑張って準備したが,新しい先生が来られることになったので,この授業をあと何回やるのかは実は不明なのはちょっとだけ悲しい).
最初の頃にRasMolの練習をして,出欠を取る代りに,毎回RasMolを使った簡単な宿題を出すことにした.
ただの出欠点(1点)なので,宿題の出来で差を付け(られ)ていないが,例えば,
これと,
これを,同じ「1点」としても良いかどうかはちょっと疑問が残る.
実際には,Ca2+イオンに配位しているタンパク質の様子を観察してもらいたかったので,
こんな感じの絵の方が好感が持てるかも知れない.
そういえば,上の左の彼と他の1人は,いつもレポート用紙を半分に切って提出するのだが,ちょっと不思議だった.
しかし,毎回,こんな宿題を見る度に,教員の側も,だんだん授業をやる気が減衰していくのを学生達は理解し得るだろうか.(まあ,そんなのはそもそも教える側の技量に問題があるということなのだろう…授業評価アンケートの結果が「楽しみ」な部分でもある ^^; )
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2009年7月:名大院工 生物機能工学専攻 修士1年生「バイオマテリアル基礎論」
一旦研究室に配属された修士にもなると,自分の研究テーマと関係無いこ
とにはまず興味が湧かないということでしょうか.ストーリーを明確にし
て,ビジュアルに工夫してみているつもりでも,「寝ない授業」には,な
かなかならないですね.授業中にこちらから色々質問してみていますが,
ほとんど反応が無いので,学生のバックグランドと興味についての私の理
解にも問題があるのかも知れません.そもそも分子構造というものに全く
興味が無ければ,そんなのいったい何が面白いの,ということかも知れま
せん.大学院レベルの授業をどうしたらいいのかは北大の時からずっと疑
問です.(御意見・御提案歓迎)
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2009年4月6日:名大工学部生物機能工学2年生「授業では教わらないX線結晶学」
結構気に入って,それなりに時間をかけて準備をして望んだつもりなので
すが,肝心の2年生よりも引率?のクラス担任の先生「だけ」に受けていま
した.
mail: nobuhisa@nagoya−u.jp