Bradford法によるタンパク質定量


試薬

  ナカライ社製のプロテインアッセイCBB溶液(5倍濃縮)

操作

1. 標準BSA溶液(2mg/ml)をサンプルのbufferを用いて適当濃度1に希釈して標準タンパク質溶液を調製する。

2. サンプルのタンパク質濃度から推定して、スタンダードの濃度範囲に
    入るようにMilli-Q水もしくはサンプルのbufferを用いて適当に希釈する。2

3. CBB溶液(5倍濃縮)をMilli-Q水で5倍に希釈して、測定サンプル数に必要なCBB溶液をコニカルチューブに調製する。3 

4. スタンダード、ブランク(希釈に用いたMilli-Q水もしくはサンプルに用いたbuffer)および
    サンプル20μl4 CBB溶液1mLを加え、十分に撹拌して室温にて10分間静置する。

5. 吸光度(595nm)を測定する。5 

6. 検量曲線よりタンパク質濃度を計算する。

 

1 スタンダード溶液調製
 
タンパク質濃度(mg/ml) BSA溶液(μl) Buffer(μl)
0.4 20 80
0.7 35 65
1.0 50 50
1.5 75 25

2 サンプルは推定されるタンパク質濃度に基づき、約0.5-1mg/mlになるように希釈する。

3 1サンプル分多めに調製する。

4 スタンダード、ブランクは3連で測定すると信頼性が増す。サンプルの測定回数はサンプル量による。

5 吸光度計に付属のタンパク質定量プログラムを使用すると便利。セルは石英セルを用いないこと。
    プラスチック製のセルを使用し、使用後はすみやかに70%エタノールで洗浄し、Milli-Q水ですすいで乾燥させる。
 

文責 中島