超遠心機の使い方と注意点
-はじめ-
1. ローターはあらかじめ低温室などで冷やしておく
※ 55.2 Tiなどのローターでは超遠心機の冷却機能では –0.1℃ / 2 minぐらいかかるので,予冷する必要がある
2. 遠心管のバランスは質量計を用いて正確にあわせる
3. 遠心管,ローターのふたをきちんと閉め,ローターを超遠心機にセットする
※ ローターが結露した場合は,キムタオルなどで完全に水分を拭き取る
(真空ポンプ保護のため)
4. 回転速度,時間,温度を設定し,VACUUMボタンを押して真空を引く
5. およそ15分後,真空LEDが,200点灯,<20点滅になったら,ENTER/RECALLボタンを押してから,STARTボタンを押し,回転を開始する
※ 真空ポンプはローターの回転とも連動しており,回転を始めないと,これ以下の圧力にはならない
6. 回転数が目的の値に達するまで見守る
※ 温度表示は 真空が100 m以上のときは,チャンバー内の温度 を
真空が100 m未満のときは,ローターの温度 を示す
※ ローターが完全に冷えていないと,上記の理由で表示温度が上昇する
-終わり-
1. ローターが完全に停止してからVACUUMボタンを押して,真空を戻す
※ 回転数が3,000 rpm以下になると真空を戻すことができるが,完全に停止してから行う
2. ローターを取り出し,チャンバー内に水分がないか確認する
3. 超遠心機のふたを閉め,電源を切る