名古屋大学シンクロトロン光研究センター

Synchrotron radiation Research center, Nagoya University

スペクトル

1.2 GeV というビームエネルギーでありながら 10 keV 程度の X 線の利用を可能にするため、蓄積リングの偏向電磁石の一部を超伝導電磁石とする。この方法はローレンスバークレー研究所の ALS に導入されているが、周長の短いリングにおいて、多数のX線ビームラインを引き出すために有効である。下図において青い太線が常伝導偏向電磁石からフラックスを、赤い太線が超伝導偏向電磁石からのフラックスのエネルギー依存性を示している。超伝導偏向電磁石から得られるスペクトルは、Photon Factory (3GeV) にて常伝導偏向電磁石から得られる臨界エネルギーと同程度の臨界エネルギーを有していることがわかる。

光源スペクトルの比較