Direct Ex Plate用プレートホルダー
タンパク質結晶のそもそもの結晶性をドロップ状態で直接評価するためにDirect Ex Plateを作ってからしばらく経ちます.
実験室系のX線装置(Cu線源)で直接X線を照射して結晶性を確認することが出来るように, 結晶が成長するドロップの底面は0.3mm以下と薄くしてあります が,Φ軸のストーロークの大きいR-AXIS 以外では,せっかく結晶が出ていても,全部のウェルにはX線を照射しにくかったという問題がありました.
例えばPFのビームラインのゴニオだと,Z並進は20mmくらいしかないのです.
今回,一念発起して金型を起し,並進ストークが十分にないゴニオでも,端から端までのウェルにX線を照射出来るプレートホルダを製作してみました.
(2011.5.20:注) プレートとホルダは共同開発していた(株)ラボが潰れてしまったので,暫時入手不可です.すみません.現在金型は回収しようとしていますが,回収できた後も射出成型してまとまった数を作製するには予算の目処をなんとかしないと…
参考
- Watanabe, N., Murai, H., and Tanaka, I.:
Semi-automatic protein crystallization system that allows in situ observation of X-ray diffraction from crystals in the drop.
Acta Cryst. D58(10), 1527-1530 (2002).
- Watanabe, N.:
Modified Nextal crystallization device for in situ inspection of protein crystal quality,
J. Appl. Cryst., 38(2), 396-397 (2005).
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