next up previous
: ビームラインでの使い方 : 指数付けから積分まで : 反射強度積分 - Integrate

結果のチェック

積分結果は、最終的には scala 等でスケーリングしてみて統計値を見ると 評価出来るが、MOSFLM の出力でも、ある程度の評価は出来る。

通常、ログが mosflm.lp に、サマリーが SUMMARY に出力されている。 例えば


% xloggraph SUMMARY
として、CCP4 の xloggraph を使えばグラフィカルにチェックすることも 可能である。

Refined detector parameters の中の Rsym v image や I/sig(I) overall and output v image、 Post refinement の中の Mosaic spread v image 等、 一連のグラフを見て、妙な挙動をするイメージがあれば、 そのイメージのみを再度手動でパラメタの精密化や積分を行う。例えば図2の例

図 2: SUMMARY の表示例(I/sig(I))
\resizebox {70mm}{!}{\includegraphics{I_ov_sigI.eps}}

では 103 枚目のイメージで I/sig(I) の挙動がおかしいので そのデータは再処理するか、以後のスケーリングでは使用しない方が良い ことが分る。実はこの103枚目のイメージは、図3

図 3: 挙動がおかしかった103枚目のイメージ
\resizebox {70mm}{!}{\includegraphics{Image_103.eps}}

のように、CCD の読み出し時に何らかのトラブルがあったらしく、不良データ であった。



Nobuhisa Watanabe
平成14年12月9日