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: Solve

MAD (SAD) data による位相決定からモデル構築まで
Solve, Resolve, XtalView (おまけ ARP/wARP)

渡邉信久

MAD法を含む重原子パラメタ決定ソフトとして,ここでは solve を使ってみる. 現在の最新バージョンは 2.02 である.Solve で重原子パラメタを決定して, resolve で位相を改良し,XtalView (xfit) で初期モデルを構築するまでを簡単 に紹介する.Resolve の 2.02 以降は,一次配列を与えておけば,自動的に電子 密度トレースを実行し,初期モデルを構築するところまでやってくれる.回折デー タに問題が無く,ある程度の分解能があったら,とりあえずやってみる価値はあ る.さらに,ARP/wARP も V.6.0 になって ccp4i に 乗ったので Resolve の作成した初期モデルをそのまま,それにつっこむことも 容易に可能だ. でも,Resolve も Refmac と連結して autobuild 出来るから,そっちの方がスマート?

図 1: Resolve の自動トレース結果を ARP/wARPに改良させた図.1.6A までのデータを使用.黄緑色の構造部分が Resolve でアサイン出来ず, ARP/wARP で free atom として拾われた原子.全く自動で炭素と酸素が区別 がつくマップにまでなってしまった.
\resizebox{100mm}{!}{\includegraphics{PH0642-XtalView.eps}}

なお,このメモは,どちらか というと,ログの詳細な情報を検討するより,さっさとマップを見てみる書き方 になっている.しかし,もちろん ログをちゃんと見ることは重要である(特にうまく行 かない時).

なお,Solve,resolve の詳細なマニュアルは, http://www.solve.lanl.gov/にある.





Nobuhisa Watanabe
平成16年1月7日